電撃文庫 なれる!SE 12 読んでみた

電撃文庫

なれる!SE 12

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前巻のひきから室見立華の過去の話。

(あ、前巻の感想書いてないや。)

率直に言うと面白くはなかった。

ほとんどが退社しそう(させられそう)な立華を

何とかしようと奮闘する話だった。

確かに立華の過去は気になるけれど

出来ればそのあたりは、物語進行中に徐々に明らかにしていって欲しかった・・・

前回に続いて丸々一冊かけてやる必要はなかったように思う。

しかもやった割には内容が薄い。どうせやるんなら何巻かにまたがってやればいいのに。

アルマダ案件や前巻の買収案件に続いて

今回もほぼ技術論がほぼなくパワーゲームの話に終始していた。

なれるSEでは、毎度無茶振りされるタスクを

努力と根性と技術で克服するような胸のすく話を読みたいわけで、

パワーゲームの話を持ち出すとSEの領分を越えているのでは?

そもそも、エース級を2人も引き抜いて

会社立ち上げるぞって脅すこと自体非常識すぎる。

経営ができるやつがひとりもいないじゃん。

梢さんが賛成したことが一番ショックだったわ、

あんた会社一つ潰したこと、後悔してたんじゃなかったのか・・・

立華の過去は必要以上に暗いし、もっと書き様があったと思うが。

そこまでの設定にした割に、

とくに掘り下げることなくさらっと流しやがった。

年齢も見た目通りの子供でしたというオチ。

しかもまだ高校在学中(高三)です、

けど社会人として働いてますとか完全におかしいだろ。

いくら労基が仕事しないとはいえ、

流石に18未満で高校在学中の子供が徹夜で仕事してたらNG出すだろ。

カモメも仕事できすぎ、というか権力持ちすぎ。

青いたぬきのごとく工兵君が困ったらなんでも助けてくれる設定にするのか?

もう何でもありなのか・・・

次巻は激動とのことで、

おそらく工兵君に後輩が出来るのではと推測するが、

次巻の出来次第では切らなくてはいけなくなるな。